【コラム】210302 NO(一酸化窒素)と血管のお話し
2021/03/02
NO(一酸化窒素)と血管のお話し
私たちの体の健康を維持するうえで、「血管」は極めて重要な働きをしています。
「血管」は体の全細胞をコントロールしている重要な器官で、血管の柔軟性を保つこと、その巡る力を保って停滞を防ぐことこそ、健康と若々しさを保つ秘訣の一つといえます。
柔らかくしなやかな血管を何歳まで維持できるか? また、硬くなりつつある血管を柔らかくする方法は? 私たちの健康や美容に於いて非常に重要な課題です。
血管内にNO(一酸化窒素)を平常に発生させることが、簡単に血管力を上げる一つの方法と言われています。
このこと、動脈内の細胞でNOを産生すること、を発見した米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部薬理学教授のルイス・J・イグナロ博士らは1998年にこの研究でノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
これは、日常の簡単な運動でも、NO産生を促す食事の摂取でも可能です。
放っておくと年齢を重ねるにつれ硬くなっていく血管。例えば、20代の若い血管はゴムホースのようにしなやかですが、40代の血管はガス管のホース、70代になるとゴボウの硬さにまでなると言われています。
血管年齢は何歳からでも若返ると言われている為、是非知っていただきたいと思います。
これからは自分の健康は自分で維持するセルフメディケーションの時代なのですから。
日常の簡単な運動でもと前述したように、「手のひらを合わせて力を入れて押し合って急に緩める」、「おなかや脚に力を入れてふっと緩める」などでも1日に数回行うことで産生を増加することができますので是非始めてみてください。
もっと簡単な方法として、NOを産生させる食事をとる方法があります。NOはL-シトルリンやL-アルギニンというアミノ酸から作られるため、赤肉、魚、鶏肉、豆、大豆、などのタンパク質、スイカ、メロン、きゅうりなどから直接L-シトルリンを摂取するのも良いでしょう。また抗酸化物質はNOを保護してくれるため、抗酸化作用のあるビタミンCやE、ポリフェノールなどを積極的にとると効果が高まります。
日頃から血管の保護作用を上げるNOの産生を増やすことを考え、細胞老化をおさえることにより、見た目年齢も若返る効果に期待が持てます。
健康の観点からも、美容の観点からもシトルリンで巡る力を引き上げていきましょう。
監修 ルネスクリニック東京 院長 平野敦之
【プラミネ通信】
L-シトルリンを多く含むスイカ、メロンなど毎日沢山食べることは非常に難しいことです。シトルリンを取る方法としてサプリメントで補う方法もひとつです。シトルリンサプリメントの中で、「カラハリスイカ」というアフリカのカラハリ砂漠に自生するスイカの果汁が、通常のシトルリンと比べて11倍の力があると言われており、カラハリスイカを含む『プラミネサプリメント』などを摂ることも一つの方法としてお勧めします